初めての転職活動

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【STEP3】転職迷子にならないように、自分だけの「転職羅針盤」を作ろう
・貴方が転職先に、期待しているものは何かを考えましょう

【STEP4】転職で上手くいく人の特徴5選
①欲望に優先順位をつけている
②転職に対する覚悟を持っている
③準備力がある
④決断が速い
⑤柔軟性がある

【STEP5】「転職サイト」はインターネットで求人を探す/「転職エージェント」は共に転職を支援してくれる
転職サイトと転職エージェントの違い5選
違いその1:求人の質
違いその2:求人の探し方
違いその3:企業情報の収集力
違いその4:応募書類の添削・面接対策
違いその5:日程調整・条件交渉

【STEP6】転職初心者必見! 転職エージェントを利用する前に知っておくべき重要ポイント8選
①人材紹介のタイプ
②転職エージェントの熾烈な競争
③キャリアサウンさせるエージェントには要注意
④転職エージェントのタイプ【会社編】
⑤転職エージェントのタイプ【個人編】
⑥市場規模
⑦年齢を重ねるにつれ、転職の難易度は高くなる
⑧採用!=過去の情報+人柄+未来への期待値で決まる

【STEP7】転職エージェントとうまく付き合う為の速攻テクニック3選
①礼儀正しく振る舞う
②高速レスポンス
③積極的な自己開示

【STEP8】最後に

【STEP1】転職を考えるべきタイミング

・会社に期待することに疲れ果て、改善の余地もない時は、転職を考えましょう。
「転職」は、当たり前ですが今の会社を辞めなくてはいけません。
しかし、そのリスクや手間を恐れるあまり、今の会社に何年、あるいは何十年とそのまましがみつく方も多くいます。

そこでこのステップでは、「そもそも転職を考えるべきタイミング」について解説します。
先に結論を伝えると、それは会社や職場への「期待値がなくなった時」です。

それはなぜか・・・?
「会社と自身の価値観が全く噛み合っていない」からです。

「価値観が噛み合わない」職場でも、最悪、働くことはできますがお互いのためになりません。
例えば、人間関係でも、「仲間」や「恋人」と「価値観の違い」で、喧嘩になったことはありませんか?
「価値観」とは、無理に合わせようとしてもお互いがギクシャクしお互いの為にもならないものです。

人は毎日、様々な「期待」をして生きています。
・例えば、妻が掃除や夕飯を待っていてくれている期待。
・誕生日に、友人や恋人にプレゼントをくれるかもという期待。
・今年は、頑張ったから会社の評価が高まり昇給してくれるかもという期待。

しかし反対に、相手(会社)と価値観が合っていないなら、期待も、貴方が思っている通りにはなりません。
例えば、上司からこんなことを言われたとします。
・あなたが営業課なら上司から「売上ノルマをチームで達成してね」
・あなたが介護職なら「転倒や服薬ミスの事故報告を前年度より減少させるために、チームケアしてね」
・あなたが施設管理職なら「入退去率や、離職率を、前年度より良くするために、各エリアと協力して結果を出してね」

その問に対し、あなたは、こう考えているとします。
「仕事が出来ない人のフォローなんてやっていられない」「やはりチームとしてのノルマより自分の成績が第一だよね」

・・・こうなると、お互いのすれ違いが生じ、期待外れの結果に終わることが多いです。
会社が期待しているのは「チームで結果を出す」ことに対し、貴方は「個人で結果を出す」そのことに集中し、「結果がでれば今季の成績アップ♪」と考えている場合は、特に危険な状態です。

あなたが、既に「もう会社に期待が出来ない」と考えているのであればそれは、期待外れが繰り返された結果です。
その根本には、会社との「価値観が合っていない」ということになります。

・努力したけど、評価されなかった。
・期待したけど、そうはならなかった。

そのようなことが続けば、期待すること自体に疲れてしまいます。
そしていつしか、「やっても無駄」と考えるようになり、頑張らなくなっていきます。
このような現象を心理学の世界では「学習無力感」と呼びますが、うつ病も引き起こすことがあると考えられています。


「期待」は、叶わない状態が続くと、思考もネガティブになり「今の仕事すら出来ないから、どうせ転職しても、自分はダメだ」など考えるようになります。

長期にわたって「期待が叶わない状態」が続くのは非常に危険なことだと認識しましょう。

もしも、あなたが勤めている会社に、全く期待が持てないのであれば、実態として会社との関係あは終わっていると考えるべきでしょう。

恋愛でも、当初は燃え上がっていたけれど、少しの価値観の違いを繰り返し、ふと冷めていく恋を自覚したことはありませんか?

この状態は、相手との価値観が違いすぎる証拠です。

会社や職場でも、このような何の期待も持てない感覚に陥っているならば、その時が転職を考えるタイミングです!

それでも、転職に迷うなら、まずは今の会社に期待出来ているかを考えてみましょう。
会社にいくつか不満を持っている場合は、それらが今後、どうなっていくか考えてみましょう。
そして、それらは、改善の余地はありそうでしょうか?

例えば・・・
☑今は、無駄な社内ルールはあるが、率先して動けば社内ルールは変えていける!
☑今は、実力を無視した年功序列だが、実力を評価する仕組みが導入されえる!
☑今は、給料・給与が低いが、自分が成果を出せば、給料も上がる!
☑今は、休みにくい状態だが、それは一時的で、変わっていく見込みがある!
このように、考えられる職場であれば、まだ脈はあります。
期待が持てるなら、頑張ってみてください!

しかし、期待することに疲れ果て、改善の余地もない状態だとすると転職を考えましょう。
例えば・・・
☑10年後も、20年後も無駄な社内ルールは変わらない。
☑どうせ実力なんか評価されない。
☑いくら働いても給料は変わらない。
☑このまま定年まで休みなしで働き続けなければいけない。
既に、このように考えているなら、その会社との関係は終了しています。

繰り返しになりますが、価値観の合わない会社で頑張っても不幸になるだけです。
ちなみに、全国のビジネスパーソン410名を対象にしたマイナビニュースのアンケート調査によれば、「自分の会社の将来にとても期待している」と「どちらかというと期待している」が合わせて51.0%という結果に・・・
約半数のビジネスパーソンは、会社への期待を失っている状態です。

何の期待も抱けない職場なら我慢せず、気軽にマッチする職場を探してみてはいかがでしょう?
自身の価値観に合う職場を見つけ、転職することは「逃げた」ことにはなりませんし、自身が輝ける場所を見つけるのは悪いことではありません。
このステップ1で「転職活動してみようかな?」を考えらた方は、引き続き、次章も読みすすめていきましょう。
一つ注意点は、転職活動をいきなりスタートするのではなく、せめて自分の価値観を再認識してからスタートしましょう。
「面倒」「大変」と考えるかもしれませんが、 どんな優秀な転職エージェントを貴方が引き当てたとしても、貴方が貴方自身の価値観を語ることができなければ、希望の会社を紹介はしてもらえません。
「自分が何をしたいのか?」「何に期待して仕事をするのか。」自分の答えを見つけてから、「期待が持てる」や「期待が叶う働き方」を探っていきましょう。
貴方の内ににある「期待」は、貴方だけが持つ「転職の羅針盤」でもあります。その羅針盤の針がどちらを向いているか確認することが、今後の転職活動をしていく上で最も重要な指針になります。

【STEP2】そもそも転職で給与が望めるの?

転職で給与アップした人は6割という事実!
労働省に調査によると、転職全体の約4割が年収アップ。金額は「1〜3割増えた」という人が多く、若い人ほど年収が減ったという人は少ないというデータがあります。また、DODAによると年収アップ額は約50万円というデータもあります。ざっくりですが、このサイト訪問者の4割の方が年収を50万円アップさせられる可能性があるということです。転職活動をした結果、年収が下がりそうなら、転職をしなければいいだけの話。つまり、ノーリスク・ハイリターンということです。

【STEP3】転職迷子にならないように、自分だけの「転職羅針盤」を作ろう

・貴方が転職先に、期待しているものは何かを考えましょう

前章の後半でも少し触れましたが、自分の価値観を再認識してから、転職活動を始めましょう。
「転職活動をする」ということは、市場での「自分の価値を知る」ということでもあります。しかし、そこばかりに気を取られていると、「転職迷子」になってしまいます。
まずは「自身が何をしたいのか」「何に期待しているのか?」を再認識する必要があります。
具体的には、自身が求めている「期待している条件」を一つひとつ書き出し優先順位を付けていきましょう。

例えば・・・
・第1に、自分の成果次第で、給料が上がる会社。
・第2に、評価は年功序列ではなく、実力が評価される仕組みがある会社。
・第3に、福利厚生が整っており、年間休日が120日以上ある会社。

優先順位を書き出すことにより、生き詰まった際も、それらが貴方が「期待する羅針盤」の役割を果たし、転職迷子を予防することに繋がります。

優先順位を書き終えたら、次に自身の「強み」や「弱み」を書き出していきましょう。
具体的には、自身が身につけた経験、ノウハウ、営業成績、資格です。

その後に、転職したい企業が求めている人材の条件を探ります。そうして貴方と企業先の条件がマッチしそうなところに履歴書提出や採用面接を仕掛け、最終的に内定をいただき、転職を成功させていきます。
一見、遠回りをしているように感じるかもしれませんが、転職の成功率を確実に上げる唯一の方法であり、貴方にも可能な方法になります。
転職迷子者なると、労力を無駄に割き、結果が出ないまま時間が過ぎ、転職を諦め終了になるかもしれません。
そのため、まずは自身と向き合い、貴方が期待しているものは何かをじっくりと考え、貴方だけの「転職羅針盤」を完成させましょう。

次章では、本章でも触れた「自身が求めている優先順位」も含め、実際に転職成功者が身につけている考え方を、お伝えします。

【STEP4】転職で上手くいく人の特徴5選

転職後に「転職して良かった!」「転職は成功だった!」と考える「転職成功組」には、転職を成功に導く共通の考え方あります。 この章では、実際に、転職が上手くいく人達の共通した考え方を学び、貴方も、転職成功者の仲間入りを目指していきましょう。

①欲望に優先順位をつけている
人によって優先順位は異なります。例えば年収、風通しの良い職場、役職が欲しいなど。転職が上手くいく人は、順位を明確にしてから行動しています。まだ優先順位が明確ではない人は、まずは優先するトップ3を書き出してみましょう。それだけでも転職に対するビジョンが構築されることに繋がります。

②転職に対する覚悟を持っている
転職成功者は、転職に対する「覚悟」を持っています。ここでいう覚悟とは、今ある「何か」を捨てられるかということ。未経験の○○に挑戦したいけど、年収は落とせないやキャリアアップはしたいけど自分の時間を使いたくない。年収は理想だけど、勤務地が気に入らないなどなど・・・
あなたの思考整理のお手伝いをするなら、ノーベイン、ノーゲイン(痛みなくして得るものなし)ということ。
より良いもの」を手にする為に、今持っている良いものを手放す覚悟を持ちましょう。その覚悟と行動ができる人だけが、よりよい未来を手に入れられます。
 

③準備力がある
  事前にできる全てのことを準備してから面接にのぞみましょう。
「なぜ転職をしたいのか?」
「なぜその会社に入りたいのか?」
「なぜその仕事をしたいのか?」
徹底的に深堀りをして十分に準備をしてから書類選考、面接に臨みましょう。
それだけで、良い会社に出会える確率、良い会社に転職できる確率、良い会社で活躍できる確率の全てが上がります。

④決断が速い
転職成功者は、転職活動をする決断、企業を選ぶ決断、内定を承諾する決断、今の会社を辞める決断がとにかく速いです。目的が明確で、捨てる覚悟があり、準備も万端だからです。
逆に最初から100%の成功を求める人は、絶対にうまくいきません。もし自分の決断が遅いと感じたら、目的、捨てる覚悟、準備、この3点に問題はないか?心のどこかで保証を求めていないか?を考えるとよいでしょう。

⑤柔軟性がある
転職後、カルチャーショックをうけつつも「郷に入っては郷に従え」の精神を持ちましょう。逆に、その精神がない人は、どんなところに行っても、不満を抱きがちです。

_以上が「転職成功者」といわれる人達が持っている根本的な考え方になります。
「特徴5選」を実践するのは「無理だよ〜」「面倒くさいよ〜」と考えず、まずは頭の片隅に入れておき、行き詰まった時に、再度読み返すだけでも、十分に効果があります。
なにしろ、既に転職を成功させている方々の共通認識なのですから♪
是非、貴方も転職成功者のマインドを取り入れ、転職を成功させてください。
次章では、いよいよ実際の転職の方法について解説します。

【STEP5】「転職サイト」はインターネットで求人を探す/「転職エージェント」は共に転職を支援してくれる

さて、自分だけの転職羅針盤と、転職成功者のマインドを手に入れたら、次はいよいよ転職活動スタートです。
しかし、転職の為のツールは世に溢れており、いざ使おうとすると迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
この章では、ステップをしっかり踏んできた貴方にふさわしいオススメのツールをご紹介します。
くれぐれも、適当にネットで検索した求人に申し込むことは辞めましょう(笑)
結論を先にお伝えすると、「転職エージェント」又は「転職サイト」が転職成功率が一番高いツールになります。
そこで、「転職サイト」と「転職エージェント」の違いを5つ解説します!

転職サイトと転職エージェントの違い5選

□違いその1:求人の質
・転職サイトは、質の悪い求人が含まれています。
タイプは、インターネットで閲覧可能な「WEBメディア型サービス」です。
具体的には、利用登録をして、自分で求人を探します。例:リクナビNEXT等
採用側は、転職サイトに広告費を支払い、求人を出し、その後はひたすら閲覧者が来るのを待ち続けます。
採用側のメリットは、広告費が比較的に安い点ににあります。 採用側のデメリットとしては、求人を掲載すると誰からでも見ることが出来る為、他社にもどんな人材を欲しがっているか知られてしまう点です。
そのため知られたくない会社は、転職サイトに広告を出しません。
他社にどんな人材を欲しがっているか知られても構わないと考えている企業が、転職サイトを利用しがちです。
すなわち、時折みる「未経験OK」と掲載している企業の中には、安い広告費を転職サイトに支払い、安い人件費で雇おうとする企業も混ざっているということです。

・転職エージェントは、転職サイトに比べると質の低い求人が圧倒的に少ないです。
タイプは、エージェントと二人三脚で転職活動をする対人型サービスです。例:リクルートエージェント
具体的には、利用希望者が、転職エージェントに相談し、自分の経歴や希望を伝えた上で、求人を紹介してもらいます。
採用側は、転職エージェントにマッチング出来た場合に成果報酬を支払います。
採用側のメリットは、独占案件・非公開案件にしておけば、他社に知られずに水面下で採用活動をしつつも、エージェントオススメの「即戦力の経験者」を採用できることです。
エージェントの真のお客様は、企業であり、企業側の信頼を失わないために、エージェントは変な人間は紹介する訳にはいきません。また、採用まで行き着かないと成果報酬も貰えないので必死になります。
採用側のデメリットは、採用したら転職エージェントに支払う高額の成果報酬といえるでしょう。
エージェント側は、転職希望者が企業とマッチング出来た場合に成果報酬が発生しますが、その額は転職サイトの広告費と比較すると高額になります。
しかし裏を返すと、高額な成果報酬を支払えるだけの企業の集まりとも言えます。
総じて、未経験ではなく「即戦力の経験者」を募集する企業が多く、結果的に転職エージェントが扱っている求人のほうが年収水準も高くなります。
以上の点から「求人の質」は、転職エージェントが転職サイトより良いと考えられます。

□違いその2:求人の探し方
・転職サイト利用者は、数千社もの中から、自分なりに条件を絞って探します。
例えば、「風通しが良い職場」「チャレンジがしやすい職場」「幹部候補」等
・転職エージェント利用者は、業界・職種の事情を熟ししているエージェントが、貴方の経歴を見た上で、可能性のある案件を紹介してくれます。そのため、圧倒的に効率がよく、優良な求人を見つけることが可能です。

□違いその3:企業情報の収集力
・転職サイト利用者は、興味を持った企業情報は、自分だけで収集しなければなりません。しかし企業のホームページでは公表されている情報までしかわからず、社内の情報を知る術がありません。 そのため、仮に内定をいただき働き始めた時に、少しずつ社内状況を知り、結局「期待していたものと違った」等という結論が起きやすくなります。

・転職エージェント利用者は、企業情報の収集はエージェントも協力してくれます。社内事情も収集してくれるため、組織体制や、課題、どんな人物がマネジメントをしているか、これから何をやっていきたいのか等、ウェブだけではわからない情報収集した上で、その企業をしっかり吟味することができます。

違いその4:応募書類の添削・面接対策

・転職サイトは、応募書類の添削・面接対策は、行っていないところが多く、行っていても専属エージェントと比べると距離感や温度感が違います。
・転職エージェントは、貴方と企業がマッチングしないと成果報酬が得られないため、応募書類の添削・面接対策を本気で手伝ってくれます。

※しかし零細転職エージェントの中には報酬欲しさに、無理やり転職をすすめる悪徳な転職エージェントもいるため、気をつける必要があります。しかし優秀なエージェントを味方につけると、書類通過・面接通過の確率は格段に向上します。

□違いその5:日程調整・条件交渉
・転職サイト利用者は、書類応募後、日程調整を自分で行います。また年収や待遇など条件交渉は全て自分一人で行います。
これを何社も行うと、それだけで疲れてしまいます。

・転職エージェントは、日程調整を代行をしてくれます。年収や待遇などの条件交渉も貴方の意図を汲み取りエージェントが企業に伝えてくれます。

あなたが、現在の会社に待遇や不満のある場合は、気軽な気持ちで、転職エージェントに相談をしてみましょう。

【STEP6】転職初心者必見! 転職エージェントを利用する前に知っておくべき重要ポイント8選

  このステップでは、転職エージェントを利用前に知るべき内容をお伝えします。
「現在の会社に不満や不安を抱えている方」「転職したいが転職エージェントがよくわかない方」は、是非参考にしてください。
 まず、はじめに転職エージェントは転職するつもりが今はなくても、キャリア相談するだけでも良いということをお伝えしておきます。その経験は、自身の市場価値を知る上で、必ず仕事のプラスになります。そして転職を成功させたいのであれば、闇雲に動くのではなく、地図とコンパスを持ち、進むことが必須となります。

①人材紹介のタイプ
企業が人を採用する際、人材紹介のビジネスモデルは2タイプあります。
1つ目は、紙媒体やネットを利用し自社の宣伝、または自社のホームページ掲載、イベント開催などをし、採用活動する「広告直接雇用」。

そして2つ目が「紹介事業者の利用」です。
この紹介事業者は、「無料」と「有料」のものがありますが、無料紹介は、商工会議所やハローワーク等。有料紹介が「転職エージェント」になります。
この「転職エージェント」は、利用する企業側にとっては、圧倒的に高コストです。
しかし、その高コストを支払うことにより、不一致な転職希望者を防ぎつつも、優秀な人材を確保できるという旨味があります。
そして、そのおかげで転職希望者側は、1円も払うことなく転職エージェントのサポートを受けることが出来ます。
因みに転職エージェント側は、「優秀な人材を企業に紹介し、採用までに至った代価」として30〜40%の年収をその企業から受け取る仕組みです。
つまり転職希望者が、転職エージェントを利用する上で最大のメリットは「本気で優秀な人材を獲得したいお金のある企業」が多く、総じて優良企業が多い点。そして、その中をエージェントと共に無料で転職活動をできることです。デメリットは「どこでもいいから転職させたい」という転職エージェントも中にはいるため、そういったエージェントには注意が必要なことです。

②転職エージェントの熾烈な競争
毎年、転職エージェントの開業数は約500〜1000件ある一方で、廃業も同じ程度の件数が廃業しており、現在は約17,000件の転職エージェントが存在します。転職エージェントは、初期投資が少なく済む分、競争も熾烈です。そのため零細の転職エージェントに登録してしまうと、エージェント側は、生き残りを賭け、多数の営業メールを送ります。これが、転職エージェントの悪評に一役買っています。
結論として、零細エージェントは使わないようにしましょう。

③キャリアダウンさせるエージェントには要注意
転職エージェントの中には、楽に確実に稼ぐために「キャリアダウン」を積極的に行うエージェントがいます。そういったエージェントには、要注意です。
そもそも、エージェントからみれば、転職希望者のサポート方法は大きく4つしかありません。それが「キャリアアップ転職」「キャリア維持転職」「キャリアダウン転職」「前前職のキャリアに復活させる転職」です。
この中で「キャリアダウン転職」は、難しくありません。転職先企業も、年収600万の優秀な人材を450万で雇うことが出来たら嬉しい限りですし、エージェントも楽に稼ぐことが出来るからです。
今より低い年収の転職先を紹介する際に、キャリアダウンをさせようとしてくるエージェントは、以下のような発言があります。
・貴方の能力や経験を活かせます!
・大切なのは、お金だけではないですよね?
・会社から、強い引き合いがあります。
・将来性がある会社です。
・幹部候補です。
・他に、転職できる案件がない。例えば、幹部候補や部長候補と伝え「今は年収が少ないが幹部、部長になれば今の年収よりアップするからまずは○○候補で来てほしい」という口約束タイプ。原則、お断りしましょう。
ここでのポイントは、求人を欲している企業側の視点に立ち、考えること。本気で来て欲しいなら、企業にとって年収の1〜2年間の微々たる差など気にせず、最初から貴方を幹部や部長の年収で迎え入れるはず。企業としては、もしパフォーマンスが発揮できなければ「そのまま〇〇候補にしておけば良い」と考えているのが大半です。しかし、そうなった際、痛手を被るのは転職した側。企業にとって年収=「その額を出すだけの価値のある人」という見られ方をします。
また、転職先で年収がダウンした状態で再度転職しようとした場合、そのダウンした年収で次の転職先を探さねばなりません。その為、そういった本気が見えない企業やエージェントとは、そもそも相手にしないようにしましょう。
一方「キャリアアップ転職」は、一番難しくエージェントのやる気が出にくいという側面があります。しかし、やりがいを持っているエージェントは、キャリアップ転職も親身にサポートしてくれます。
決して多くはありませんが、少なくとも、キャリアダウンさせようとしてくるエージェントは相手にしないようにしましょう。

④転職エージェントのタイプ【会社編】
転職エージェントの会社自体も多種多様のため、その数だけ得手不得手もあります。
例えば、営業職に強い。管理職に強い。外資に強い。第二新卒に強いなどです。
そのため、まず転職を成功させるためには、貴方が希望している転職と、エージェント会社の強みがマッチする必要があります。
また、その会社が、農耕型であることがベストです。
農耕型とは、顧客を大事に育てるタイプのエージェントです。
逆に狩猟型は、その名の通り新規の転職希望者に次から次へと広告を出し、とにかく転職をさせることを目的するタイプ。そうなると、貴方の転職成功率はグッと下がってしまいます。
熾烈を極める業界であるため、生き残りを賭ける側面が強い中、農耕型を貫いているエージェント会社は、転職市場には優秀な人材は少なく、またその人材は複数回転職することも多いこと。そして、優秀な人材には、優秀な人材が周囲に多いことを知っています。そのため、無理に転職をさせて評判を下げるのではなく、転職希望者との関係を大切にします。そうすることで、口コミで新たな新規の転職希望者を獲得し、より安定した会社へと成長していきます。
結果、転職希望者も、企業も、エージェントも、嬉しい結果になります。決して多くはありませんが、転職エージェントを利用するなら、自分とキャリアマッチした転職エージェント×農耕型のエージェントを選ぶようにしましょう。

⑤転職エージェントのタイプ【個人編】
貴方に就く転職エージェントのタイプも様々です。
例えば、アドバイザーバイザータイプは、助言を得意とします。自分が知らない情報を求めている人に向いています。
カウンセラータイプは、人の話を聞いたり引き出すのが得意です。話している内に、頭が整理してやりたいことを見つけるのに長けています。
メンターやコーチタイプは、自身の経験を踏まえ、段階的に導いてくれます。優柔不断で自信がない人に向いています。
コンサルタントタイプは、答えをスバリ指摘してくれます。「貴方には〇〇は向いていない」や「このキャリアを選んでも、成功率は低い」などはっきり言って、目を冷ますのに向いています。
注意したのは、これらは良し悪しではなく相性の問題です。
大切なのは、一つのエージェント会社の社員も個々にタイプがあり、得手不得手あるため、合わないなと思ったら、まずはそれを伝え、別のタイプのエージェントを利用してみることです。
最後に、誰にも役立たない「仕分け型エージェントタイプ」がいます。
「生活費を稼ぐためだけに仕事をしており、数十件の案件を流して終わり」というタイプです。
当然ですが、関わっても転職成功率は上がらないので、即刻別のエージェントに変えてもらいましょう。
貴方が、本当に転職を成功させたいのであれば、志の高いエージェントと組むのは必須なので、もし「仕分け型エージェント」に当たったら、遠慮せず、チェンジしたい旨を伝えましょう。

⑥市場規模
日本の採用方法は「新卒採用」が多く、そこから育てる文化があるため、中途採用のニーズは、新卒採用に比べ多くありません。
しかし、外資系企業や、ベンチャー企業、スタートアップ企業等は、即戦力を必要とするため、中途採用のニーズは比較的、高くなります。
外資軽企業はそもそも人を育てる文化はなく、ベンチャー企業やスタートアップ企業は即戦力の人間を増やしたいと考えているためです。
逆に、中小企業や、大手企業は、中途採用のニーズ少ないです。理由は、成熟または成熟に近い企業のため、そもそも間口が狭く、結果、採用基準も厳しいものになります。そのため、書類選考や面接で落ちやすく、自信を失いやすい転職活動となります。
ここで述べたいのは、「中小企業や、大手企業を諦めよう」ということではなく、ジャンルごとに市場規模が違いを理解し、面接や書類選考が通らなかったとしても、必要以上に落胆しないようにしましょうということです。

⑦年齢を重ねるにつれ、転職の難易度は高くなる
転職は、若いほど有利で、歳を重ねるほど難しくなります。
以前「〇〇歳、限界説」等、メディアで取り上げられるほど、年齢には見えない壁があります。
しかし実際は、厚生労働省の資料によると35歳から44歳までの転職者数は2000年には67万人でしたが、2016年には106万人に増加しています。少子高齢社会により、35〜44歳の分母も減っていることも考慮すると、転職は以前より、しやすくなったといえます。
しかし、それでも若いほうが有利なのは変わりません。
「転職するか」を検討しすぎて、いざ転職しようかなと思い立った時、歳を重ねすぎて自分の市場価値が安値になっていないよう注意しましょう。

⑧採用!=過去の情報+人柄+未来への期待値で決まる
能力は高いが、採用にたどり着かない場合、人柄が原因で不採用になってしまっている可能性があります。
また、そのような場合、本人に自覚がない場合が多いです。
職務経歴に記載されている学歴や資格だけでは、まず採用に至ることはありません。
勿論、今までの経歴は重要ですが、それでわかるのはあくまで過去の情報でしかありません。
では企業は、何をもって「採用」の決め手にするかというと、「能力」と「人柄」です。
例えば、横柄な態度では、どんなに能力が高くても採用に至ることはないですし、そもそも転職エージェントも、そのような人材は、企業に紹介しません。なぜなら、転職エージェントの真の顧客は、採用に至った際に紹介料をいただける提携している企業だからです。
このように人柄に問題があると、様々な場面で損をしてしまいます。
また、採用選考では、過去の情報である学歴、資格、職務経歴の他に、態度は勿論、地頭の良さや、目に見えないノウハウを「見える化」する力、仕事のスピード・正確性、集中力や感情制御等がみられます。
優秀なエージェントは、このようなキャリア理論を学んでいるため、求職者の弱点を補う形でサポートしてくれます。自分の担当エージェントが、どこを補おうとしているか判断出来るようになると、採用の確率もグッと上がります。逆に、求人票を流すだけのエージェントもいます。このような人に振り回されると、採用から遠ざかります。
求人票を流すだけのエージェントに振り回されないようにしましょう。また、サポートしてくれるエージェントは、自身のどこを補おうとしてくれているのか、わからなかったら、わかるまで話し合いを重ねましょう。
一人あたりの転職回数が増えているということは、転職力だけでなく、それをサポートする転職エージェントが、今まで以上に重要となるということを覚えておきましょう。

【STEP7】転職エージェントとうまく付き合う為の速攻テクニック3選

今の時代、転職エージェントを利用するのは基本です。
☑専門のキャリアアドバイザーに相談できる
☑非公開求人を紹介してもらえる
☑履歴書作成のアドバイスがもらえる
☑面接のサポートが受けられる
☑応募手続きや面接の日程調整をしてくれる
すべてが無料で受けることができます。
しかし、これらの転職エージェントを上手く活用出来てこそのお話です。
そこで、今回は転職エージェントとうまく付き合うための速攻テクニックをお伝えしていきます。


①礼儀正しく振る舞う

エージェントは、無礼な転職希望者を企業に紹介しません。
なぜなら、エージェントにとって真のお客は、転職希望ではなく企業だからです。
そもそもエージェントは、企業に適正な人材を紹介する代わり、企業からお金を頂いて成り立っている世界だからです。
そのため、転職希望者が「挨拶ができない」「面談を欠席する」「急な音信不通」「上から目線」だと、どんなに優秀な人材でも、企業には紹介してもらえません。
なぜなら、転職エージェントが企業に「こんな礼儀悪いやつ紹介しやがって💢」と思われたら、その企業は二度と仕事がこなくなるからです。
逆に、「礼儀正しい奴だな」と思われたら、「この人、あそこの企業に紹介してみようかな」と考えてくれるかもしれません。
手厚いサポートを受けられる人は、礼儀正しい人だけということを覚えておきましょう。

②高速レスポンス

最強の信頼獲得術は速攻レスポンス!
基本ですが、レスが遅い人は、エージェントを疑心暗鬼にさせてしまいます。
エージェントを心配させてしまうと「この人、本当に企業に紹介しても大丈夫かな」と信頼を失ってしまいます。カウンセング、履歴書作成、求人紹介など手厚くサポートしてもらえるわけありません。
転職エージェントが驚くほど、早くレスポンスを送れる人は、結果も納得のいくものになっていきます。

③積極的な自己開示

個人情報を守りたい気持ちは、誰しもありますが、情報開示しないとエージェントも転職支援が難しくなってしまう・・・
個人情報を守りたいという気持ちは、わかりますがまずは自己開示し、信頼に値するエージェントにのみ深く付き合っていきましょう。逆に「このエージェントは信頼に値しない」と考えたら貴方からフェードアウトして問題ありません。
例えば丁寧な自己開示をしたにも関わらず、こんなエージェントだったら距離をおきましょう。

・希望とは異なる求人を紹介してくる
・「とにかく、数多く応募しましょう!」と数多く応募させようとさせる
・職務経歴書や企業紹介などのアドバイスが適当
・とにかく急かす
このようなエージェントとは、距離を起きましょう。

転職エージェントは使うものではあって、使われるものではありません。
結局、エージェントと良い関係を築くには「気持ちの良いコミュニケーション」が大切です。①礼儀正しく振る舞う②高速レスポンス③積極的自己開示を行いつつエージェントとの信頼関係の構築が、良い転職の第一歩となります。

【STEP8】最後に

転職活動において、転職サイトやエージェントの利用は非常にメリットがあります。これらのサービスを活用することで、多くの求人情報にアクセスし、自身の希望やスキルに合った転職先を見つけることができます。また、専門のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれるため、転職活動の成功確率が高まります。特におすすめの転職サイトとして、があります。これらのサイトは介護業界に特化しており、豊富な求人情報と専門のキャリアコンサルタントによるサポートを提供しています。

また、転職エージェントとしては、これらのエージェントは幅広い業界や職種に対応しており、求職者のニーズに合わせたキャリアアドバイスや求人紹介を行っています。

転職サイトやエージェントを利用することで、求人情報の一括管理や効率的な検索が可能となります。また、自己分析やキャリアプランニングのサポートを受けながら、自身の強みやキャリア目標を明確にすることができます。さらに、履歴書や職務経歴書の作成支援や面接対策など、転職活動のあらゆる面でサポートを受けることができます。

転職サイトやエージェントの利用は、転職活動をよりスムーズに進めるための有力な手段です。多くの求人情報にアクセスし、専門のアドバイザーからのサポートを受けながら、自身の理想の職場を見つけることができます。ぜひ、おすすめの転職サイトやエージェントを活用して、成功の第一歩を一緒に歩んでいきましょう。

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